葱/ネギ(葉葱・葉・油いため)

ネギ

葉ねぎは土寄せしないで栽培し、その緑葉部を食用にしたネギを総称します。関西で広く栽培されているネギです。軟白栽培しなくても柔らかい肉質を持つ九条群が生産されます。九条ねぎそのものは大阪難波に自生していたものが原種とされ、これが京都に移動して品種改良が重ねられ、京野菜の一種になりました。浅黄種と黒種に分類され、前者は早生種で暑さへの耐性があり、細長く、分けつが多くなっています。後者の黒種は分けつがほとんど見られません。濃緑色の葉で、寒さへの耐性があります。一般に九条ねぎとして広く普及しているのは黒種であり、周年栽培されています。葉ねぎでは他に、岩津、結崎ネブカ、観音、谷田部、岩槻、小ねぎ、ヤグラねぎ、ワケねぎ、地ねぎといったものが知られています。