ミルクシスル
オオアザミの名称で知られる植物で、その果実には、肝細胞の再生を促す働きやその保護、胆汁分泌促進作用などがあるとされています。有効成分はシリマリンなどとなります。一般に、肝臓障害に適用されていて、黄疸、毒物による細胞破壊、肝炎、肝硬変といった症状が、これに該当します。その他、胆石及び乾癬といった症状に対して用いられることもあります。ただし、妊娠中の方に子宮出血を惹起する可能性があると指摘されています。
セイヨウタンポポ
含有される成分にカリウムがあり、摂取によって喪失したカリウムを補充できるため質の高い利尿剤とされています。これは、セイヨウタンポポに利尿作用があることから、尿量が増えることによってカリウムを失う一方で、その補給を同時にできるというところが優れていると言われる所以です。ただし、利尿剤として浮腫などに適用されるのは葉の部分で、肝臓の代謝作用を補助的に担ったり、軽度の消化障害に適用されるのは根の部分となります。
有用で安全性の高い相互作用
ミルクシスルとセイヨウタンポポを併用した場合、肝炎及び肝硬変を発症した際に、肝臓を補助する働きがあると言われています。ただし、胆嚢疾患及び胆管疾患、そして潰瘍や胃炎といった症状が見られる場合は、その利用を控えます。