オオバコ/オキサプロジン[おおばこ/おきさぷろじん]

オオバコ

緩下作用を有するウメモドキ、フラングラ、センナ、アロエ、カスカラサグラダ、ダイオウなどは、オオバコと併用することで消化管痙攣を引き起こしたり、下痢といった症状を生じさせる要因になります。一般には、オオバコの効果が見られないケースで、これらのハーブを用います。オオバコは食物繊維からなる緩下剤で、可溶性食物繊維となります。尚、喘息の既往症のある方は、オオバコを吸い込んだりして利用することで、喘息発作を引き起こすケースも見られるため、その使用に注意が必要とされています。また、オオバコを日頃から利用すると、成分の吸収が悪化します。これは緩下作用によって消化管をすぐに通過してしまうためで、十分吸収が行われないからです。そのため、医薬品などを用いる際は、オオバコの利用の間に数時間程度の時間を開ける必要があるとされます。

オキサプロジン

ホワイトウイロー、ウインターグリーン、メドウスイートなどにはサリチル酸誘導体が含有されています。このサリチル酸誘導体は、化学構造がアスピリンとよく似ていて、これを含むハーブとオキサプロジンを併用した場合、消化管において出血が見られる事もあります。トウキやセントジョーンズワートには、日光による肌の感受性を強く亢進させる働きがあり、オキサプロジンにも似たような作用があるとされます。このため、これらのハーブとオキサプロジンの併用は避けるべきとされています。また、日光に当たらないようにする必要性があります。一方、脱グリチルリチン化を行った甘草(かんぞう)は、オキサプロジンによって引き起こされる胃障害を防ぐ働きがあると言われています。これは、胃粘膜の粘液を生成促進させる働きがカンゾウにあるとされるためで、これによって胃粘膜が保護されることになります。オキサプロジンは、非ステロイド性抗炎症薬のことを指していて、浮腫を軽減させる目的や関節炎に起因する疼痛の軽減目的で利用されています。また、オキサプロジンには、カリウムを溜めていく働きがあるため、カリウムを含む製品の利用を控えます。