サマトリプタン
フィーバフューとの相互作用について詳しく解明されていませんが、偏頭痛を防ぐ作用が示されたとする研究結果が報告されています。このため、フィーバフューとサマトリプタンの併用には注意が必要とされています。セントジョーンズワートもサマトリプタンと似たような働きを現す恐れが指摘されています。組み合わせて用いることによって体の中のセロトニン作用が強くなるのではないかと考えられています。サマトリプタンは、トリプタン系の抗偏頭痛薬を指していて、偏頭痛を軽減させる目的で使用されています。心臓病など過去に発症した経験のある方は、トリプタン系の薬の利用は控えます。これはトリプタン系薬剤を用いることによって心臓に関わる障害を悪化させる可能性が指摘されているからです。尚、モノアミンオキシダーゼ阻害薬とサマトリプタンを併用すると強い副作用を発現する可能性が指摘されています。また、セロトニン作用に影響を与えるものでは、トリプトファンやSAMe(サム・イー)などがあげられます。これらの併用は控えるべきとされています。
ジアゼパム
鎮静作用を有するキャットニップ、トリプトファン、セントジョーンズワート、カバ、バレリアン、カモミール、SAMe(サム・イー)といったものは、ジアゼパムと併用することで傾眠作用が高まるとされています。ジギタリスは、心臓病に使われるジゴキシンと類似した働きがあるとされます。ジアゼパムと組み合わせて用いることで体内のジゴキシン水準を高める恐れがあるため、その併用を控えます。ジアゼパムは抗不安薬のことであり、不安症を軽減させるために用いられています。他にも筋肉弛緩作用が認められますが、副作用が少ない一方で、依存性の危険性も指摘されています。また、アルコールと併用することで呼吸困難及び傾眠作用が発現することもあります。更にベンゾジアゼピン類の作用を強く高めるマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなどの併用も控えます。尚、ベンゾジアゼピン類には、ジアゼパムと似たような働きが認められており、クロルジアゼポキシドやアルプラゾラムといったものがあります。