シメチジン
コーラノキ、マテ、ガラナ、お茶、コーヒー、コーラといったものにはカフェインが含有されています。シメチジンは、このカフェインが体外へ排泄されるのを遅くする作用があるため、興奮作用が長時間に渡って持続する恐れが指摘されています。そのため、これらのものとカフェインを併用するには注意が必要とされています。脱グリチルリチン化を行った甘草(カンゾウ)には、炎症を抑制する働きや胃の粘液分泌を促す働きがあります。これが潰瘍の治りを促すため、シメチジンと有用な相互作用が認められています。シメチジンは潰瘍及び胸焼けといった症状に適用されているもので、胃酸の分泌を低下させる働きがあります。ただし、ビタミンB12(コバラミン)、葉酸、鉄、亜鉛といった成分の吸収をシメチジンは妨害します。このため、サプリメントなどでビタミン類及びミネラル類を補給すると共に、シメチジンの投与時間との間に二時間程度のずれを持たせる必要があります。一方、シメチジンは、カルシウムやマグネシウムによってその吸収を妨害される恐れが指摘されています。従って、これらの成分とシメチジンとの間には、二時間程度のずれを設けて利用する必要性があります。
ジメンヒドリネート
パッションフラワー、カバ、セントジョーンズワート、キャットニップ、バレリアン、カモミールといったハーブには鎮静作用が認められます。このため、ジメンヒドリネートとこれらのハーブを併用すると、傾眠作用が強く現れます。従って、これらのハーブとジメンヒドリネートの併用は避けるべきとされます。ヒヨスには毒性が認められており、一般には医師の管理のもと、その利用が薦められています。また、ジメンヒドリネートとヒヨスには似たような副作用が認められており、例えば傾眠、眩暈(めまい)、口渇といったものがあります。従って、副作用を強めてしまうことから両者の併用は控えます。ジメンヒドリネートは、制吐剤或いは抗ヒスタミン剤のことで、吐き気や嘔吐、乗り物酔いなどの症状に対して適用されています。尚、アルコールを摂取すると、ジメンヒドリネートの傾眠の働きを強めてしまうため、両者の併用は控えます。