朝鮮人参

御種人参(オタネニンジン)、薬用人参(ヤクヨウニンジン)、高麗人参(コウライニンジン)などとも呼ばれており、成長すると凡そ七十センチ程度に育ちます。ウコギ科に分類されていて、利用部位は、根となります。一般に、お年寄りや病気、ストレスなどを対象として強壮目的で利用されています。含有される成分に、幾つかのホルモン様物質が認められており、これらが、中枢神経系に鎮静作用と共に刺激を与えると言われています。有効成分では、ホルモン様サポニンをはじめ、ステロール、糖類、脂肪、精油、デンプン、そしてビタミン類であるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ミネラル類であるカルシウム、亜鉛、銅、鉄、バナジウム、マンガン、マグネシウムといったものがあります。ホルモン様サポニンは、日本においてジンセノサイドと呼ばれています。尚、含有されるサポニン配糖体は、コレステロール及び中性脂肪を下げる働きがあるとされます。そのため、心臓病や動脈硬化を防ぐのにも有用とされています。また、研究例では、冷え性の改善や糖尿病の改善が示されたとの報告も見られます。

朝鮮人参/有害で危険性の高い相互作用

ガラナ、マテ、コーラノキなどには、朝鮮人参との間に有害な相互作用が認められています。いずれも強壮作用を有するため、これに起因して血圧を上昇させます。結果として不眠症及び頭痛といった症状を引き起こす要因となります。特に、コーラノキに関しては、朝鮮人参との併用により、その危険性は高いとされています。