カルニチン[かるにちん]
一般に体脂肪を減少させる目的で使われています。また、運動をする際に摂取することで、その作用も高まるとされています。この成分は人間の体の中で合成されるもので、肝臓においてアミノ酸から作り出されています。その他、腎不全及び心不全といった慢性消耗性疾患の領域においても、その改善目的で使われています。臨床試験では、カルニチンの投与により、認知機能に改善が示されたとする報告があります。また、2型糖尿病患者を対象にしたカルニチンの投与では、インスリン感受性の改善が示され、その結果糖尿病そのものの改善が見られたとする報告例もあります。カルニチンは人間の体の中において、その大部分が心筋や骨格筋に存在しています。この成分は、エネルギーを作り出す過程で、ミトコンドリアでの脂肪酸の運搬に関わっています。そのため、体脂肪を燃焼させる運動において、その消費を効率よく行うためには、運動時の摂取が薦められています。