タモキシフェン/チアジド[たもきしふぇん/ちあじど]

タモキシフェン

ブラックコホシュ、トウキ、イタリアニンジンボク、ムラサキツメクサなどはエストロゲン様作用が認められます。いずれのハーブもタモキシフェンと組み合わせて用いることを控えます。ミルクシスルにはシリマリンと言われる物質が含まれています。タモキシフェンの利用は肝臓へ刺激を与えますが、これをシリマリンが保護するとされます。タモキシフェンは抗卵胞ホルモン薬のことを意味していて、エストロゲン依存性に起因する乳癌の治療目的、或いはその再発を防ぐ目的で利用されています。これは卵胞ホルモン或いはエストロゲンの働きを妨害することに由来しています。また、子宮ガン及び膵臓癌などにも適用されています。尚、メラトニンや大豆イソフラボンがタモキシフェンの作用を補助する働きがあると指摘されています。

チアジド

利尿系ハーブであるブッコノキ、シバムギ、セイヨウタンポポ、ビルベリー葉、ゴールデンロッド、カバ、マテ、パセリ、コーラノキ、カバ、ノコギリパルメット、サルサパリラ、スギナ、フェンネル種子、ダミアナ、ゴボウ、ヤロー、ウワウルシ、バーベインなどは、チアジドと組み合わせて利用することで、カリウム水準が極端に下がります。ジギタリスはジゴキシンと似たような働きを有しています。チアジドとジゴキシンを組み合わせて用いるとカリウム水準が異常なほどに低下するため、ジギタリスにも同様の作用が指摘されています。甘草(カンゾウ)は、過剰に投与するとカリウム水準が下がります。そのため、チアジドと組み合わせて用いると異常に低下することが示唆されています。尚、脱グリチルリチン化を行ったカンゾウには、こういった作用は現れません。