クロムとギムネマ/ニガウリ[にがうり]

クロムは微量元素であり、普通はピコリン酸クロムとして、血糖値の正常値を維持する目的で使われています。摂取した糖質は、体内でブドウ糖に分解されて小腸から吸収されます。これが血液中に入り、血糖値を上昇させます。すると、インスリンが膵臓より分泌されて、これによりブドウ糖が細胞内へ取り込まれていきます。クロムは、細胞内へブドウ糖が取り込まれるのをサポートする働きを担っており、インスリンを活性化させる作用を有します。そのため、クロムの存在量が不十分になると、糖の代謝がうまく行われなくなり高血糖を引き起こすことになります。

有用で安全性の高い相互作用

ギムネマ、ニガウリとクロムの間には有用な相互作用が認められています。ギムネマは、血糖値を下げる働きがあると言われていて、これは、インスリン抵抗性を低下させ、インスリン分泌量を増やすことによるものと考えられています。ギムネマとクロムを併用した場合、血糖値を正常化させる働きがあるとされ、軽い2型糖尿病に対して有効とされています。ただし、既に薬物療法を行っている場合では、医師への相談が推奨されています。また、急激に血糖値が変化する可能性も示唆されているため、その使用に注意が必要とされています。ニガウリは、血糖値を正常化させる働きがあるとされています。ニガウリとクロムを併用した場合、低血糖を調整する働きと共に軽い2型糖尿病に対して有効とされています。こちらも既に糖尿病において薬物療法を行っているケースでは、これらの利用に医師への相談が薦められています。また、血糖値の低下も指摘されているため、頻繁に血糖値を調べる必要性があるとされます。