カバ[かば]

カワカワとも呼ばれていて、コショウ科に分類される植物となります。成長すると凡そ二メートルに達します。利用部位は、根及び根茎で、これを乾燥させたものが薬用として利用されています。主に、泌尿器系の疾患に適用されており、泌尿器の感染症である前立腺炎や膀胱炎が該当します。また、利尿作用があるとされることから、痛風及びリウマチなどにも使われています。更に鎮痛薬として外用されることもあります。カバは、利用すると最初に興奮作用を示し、時間の経過と共に麻痺作用を現します。かつて、宗教に起因する儀式に用いていた国もあるとされますが、これは、カバから生成したアルコールに幻覚症状を生じさせる作用があったためと思われます。含有される成分では、アルカロイド、粘液質、ラクトンなどのバルサム、デンプンといったものが知られています。尚、長期に渡る利用では、医師の管理のもと用いられることが推奨されています。また、鎮静作用を持つ他の物質との併用は控えるべきとされています。

カバ/有害で危険性の高い相互作用

ガラナ、マテ、マオウ、コーラノキには、カバとの間に有害な相互作用が認められています。カバには鎮静作用があるとされています。ガラナ、マテ、コーラノキにはカフェインが含有されており、この成分がかばの有する鎮静作用と拮抗関係にあります。また、マオウには強い強壮作用と共に刺激作用がり、これがかばの有する鎮静作用と拮抗関係にあります。