硫酸フェネルジン
エニシダは、チラミンを多く含んでいます。そのため硫酸フェネルジンと組み合わせての利用は控えます。また硫酸フェネルジンと似たような作用がセントジョーンズワートに示された報告例が存在しています。このことは、副作用を強めてしまう可能性を示唆するもので、両者の併用は控えるべきとされています。更に朝鮮人参(チョウセンニンジン)との併用も害のある相互作用が多く示されています。その他、マオウにもその併用で重度な不整脈及び高血圧を惹起するとされています。また、一般的な風邪薬などに含有されているシュードエフェドリン及びエフェドリンとの併用も控えます。硫酸フェネルジンは、モノアミンオキシダーゼ阻害薬のことを言います。鬱病に対して適用されていますが、有害とされる相互作用では、チラミンを含有する食品などがあり、これらのものと硫酸フェネルジンを組み合わせて用いた場合、血圧変動、血管拡張、下痢といった症状が見られます。
ロバスタチン
シリマリンはミルクシスルに含有される成分ですが、これに肝毒性を抑える働きがあるとされています。このため、スタチン系薬剤に起因する肝毒性をシリマリンが保護すると考えられています。ロバスタチンはスタチン系高コレステロール血症薬のことを言います。動脈硬化の発生或いは悪化を防ぎ、延いては脳卒中や心臓発作の発症率を低下させる働きがあるとされます。尚、研究では体内ビタミンA水準がスタチン剤の利用によって次第に上がっていくことが示された例もあります。また、ロバスタチンの作用は、中程度量のニコチン酸を利用することで高まるとされています。ただし、特定のスタチン剤とニコチン酸を多量に用いたケースでは相互作用も有害なものとなります。その他、コエンザイムQ10の体内水準がロバスタチンの利用によって下がったとされる研究例も見られます。そのため、サプリメントなどでコエンザイムQ10を摂取する必要性があります。