ペパーミント葉
精油にはメントールが多量に含有されており、これが消化管に対して弛緩作用を現します。一般に、過敏性腸症候群、鼓腸、吐き気、胃痙攣、食欲不振などの症状に対して、その改善目的で利用されています。ただし、過敏性腸症候群への利用は、医師の判断に従うことが推奨されています。また、胃液逆流、胆石、肝臓疾患、胆嚢疾患、胆管疾患、頻度の多い胸焼けなどの症状が見られるケースでは、その利用を控えます。含有される成分では、メントールの他、メントン、酢酸メチルをはじめ、リモネン、ビサボレイン、フラボノイド、ベタイン、ロスマリニン酸、アズレン、タンニン、カロテノイド、イソメントールといったものが知られています。また、メントールには駆虫作用と抗菌作用があることで知られています。フラボノイドは、肝臓及び胆嚢へ刺激を与え、胆汁の分泌を促進する働きがあると言われています。
カモミール
カミツレとも呼ばれていて、成長すると凡そ五十センチ程度の高さに育ちます。精神不安症や不眠症、神経性の消化器障害に有効とされていて、現在あらゆる症状に対して利用されています。
有用で安全性の高い相互作用
ペパーミントの葉とカモミールを併用した場合、軽度の消化障害の改善に有効とされています。例えば、ガス、鼓腸、嘔気、食欲不振、胃痙攣といったものがこれに該当します。ただし、ヒナギク系のヨモギ、ヤグルマギクにアレルギー反応を示す方は、カモミールの組み合わせを控えます。