ジルチアゼム/スルファサラジン[じるちあぜむ/するふぁさらじん]

ジルチアゼム

ミルクシスルにはシリマリンと呼ばれる成分が含有されています。この成分には肝臓が障害を受けるのを守る働きがあるとされていて、ジルチアゼムの利用から引き起こされる肝障害に有用な相互作用が認められています。ジルチアゼムは、カルシウム拮抗薬のことで、高血圧をはじめ心臓発作の予防や狭心症などに適用されています。血管を広げ、血管平滑筋を緩める働きがあります。グレープフルーツには、ニフェジピン及びフェロジピンといった成分を含んでいます。この成分には他のカルシウム拮抗薬が体外へ排泄されるのを妨害する作用があります。このため、血中に含まれるカルシウム拮抗薬の量が危険域にまで達する恐れがあります。これと似たような作用がジルチアゼムにもあると言い切れませんが、現時点ではハッキリしたことは分かっていません。

スルファサラジン

トウキ、セントジョーンズワートには、太陽による肌の感受性を亢進させる働きが認められています。スルファサラジンにも似たような働きがあるとされ、これらのハーブとスルファサラジンの併用は控えます。また、日にあたらないようにします。サリチル酸誘導体を含有するハーブでは、ホワイトウイロー、メドウスイート、ウインターグリーンといったものがあります。スルファサラジンと併用すると、体の中のサリチル酸水準が過剰に至ります。スルファサラジンは、スルフォンアミド系抗生物質のことで、クローン病やリウマチ性関節炎、潰瘍性大腸炎などに適用されています。もともとスルファサラジンは、抗菌剤ですが、炎症を軽減させる働きも認められています。尚、葉酸は、スルファサラジンによってその吸収を妨害されます。このためサプリメントなどで葉酸を摂取する必要性がありますが、摂取する際は、スルファサラジンの投与時間との間に、二時間程度のずれを設けます。