マスチックノキ/カンゾウ根[ますちっくのき]

マスチックノキ

殺菌作用を現す植物であり、潰瘍の原因菌とされるピロリ菌などに有効とされています。利用部位は、樹脂部となります。一般に、潰瘍の改善に利用される他、歯肉の健全化或いは口臭を防ぐ目的で使われています。ただし、子供への利用では、下痢などの症状を訴えるケースも見られます。また、医師の判断も必要とされています。

カンゾウ根

抗ウイルス性を有するグリチルリチンは、甘草(かんぞう)根の主成分となります。抗ウイルス作用の他、抗炎症作用なども認められます。一般に、潰瘍をはじめ、軽度の消化障害及び上気道感染症などに利用されています。ただし、腎臓疾患及び、高血圧症などが見られるケースでは、その利用を控えます。また、ジゴキシンを投与している場合でも同様となります。その他、妊娠中の方、授乳中の方、そして子供の利用では、高血圧を惹起する要因になる可能性があると言われています。尚、普通のカンゾウが適用される症状は、消化障害及び上気道感染症などになります。一方、潰瘍に適用されるのは、脱グリチルリチン化したものとなります。

有用で安全性の高い相互作用

マスチックノキとカンゾウ根を併用した場合、潰瘍の改善に役立つと言われています。尚、脱グリチルリチン化したカンゾウが最適とされています。これは、血圧上昇のリスクが軽減されるところに由来しています。ただし、治療目的で利用する場合は、医師の判断が必要とされています。