田七人参の概要
田七人参はウコギ科に分類されるニンジン属で、中国では漢方薬に利用されているハーブです。朝鮮人参或いは高麗人参と同じ仲間となります。田七人参の有効成分にはジンセノサイドと呼ばれるサポニン配糖体があり、更にアミノ酸やビタミン類、ミネラル類も含有されているため、これらが相乗的に作用すると言われています。特に田七人参のジンセノサイドの含有量は朝鮮人参より多いと言われています。血管抵抗の低下や冠状動脈における拡張などが示されており、これらの働きが高血圧や心臓病、不整脈といった症状に有効ではないかと考えられています。また動物実験の領域では、田七人参の抗炎症が指摘されており、これはホスホリパーゼA2の活性化を抑制するところにあると考えられています。その他、認知症の軽快や、肝臓障害の抑制・血管透過性の亢進・抗炎症などが報告されています。
田七人参/サプリメントで期待される効能・効果
肝臓保護、抗炎症・心臓病・不愁訴・高血圧改善、抗癌など。中国の研究では、田七人参の赤血球変形能・血栓症、不整脈の改善、虚血及び心筋における再還流から引き起こされる酸化的ストレスの低下の働きなどが報告されています。臨床試験では、田七人参による循環障害である網膜の出血及び浮腫といった症状の軽快報告例があります。その他、血管粘度低下、尿中のアルブミン量の低下、腎臓の微小循環・肝循環向上、肝臓細胞保護・肝臓細胞再生促進・疲労回復・倦怠感及び食欲不振の改善、抗糖尿病・抗真菌・抗癌といった報告例が存在しています。摂取する際は、毎日続けて利用することが薦められています。また田七人参の摂取によって不眠症や動悸、口渇感、悪心といった症状が現れることもあります。副作用などの重要な報告例は存在していませんので、特に問題はないと考えられています。