GLA/共役リノール酸/きょうえきりのーるさん

共役リノール酸の概要

共役リノール酸(GLA)は主に体重増加を防ぐ働きが知られていて、臨床試験では体組成の改善、動物実験では共役リノール酸の投与により体重増加を防ぐことが示されたとの報告例が存在します。これは、消費エネルギーを増やしながら摂取エネルギーを減らす働きや脂肪細胞の大きさの縮小、脂肪組織のアポトーシスを促す機能、脂肪の酸化促進作用などによるものと考えられており、共役二重結合を有する異性体であるリノール酸によるものです。また共役リノール酸が抗癌性を有すると言われていることから腫瘍増殖抑制もあると考えられており、これもアポトーシスの誘導や細胞周期へ与える影響によるものと考えられています。臨床試験の領域では、共役リノール酸による抗肥満が指摘されていて、肥満に対する体組成の改善が示されたとの報告例があります。体脂肪減少が見られる一方で、脂肪を除いた体重の増加も見られたとの報告も存在します。また、BMI及び体重への改善作用がハッキリしないという報告例もあります。

共役リノール酸/サプリメントで期待される効能・効果

抗肥満作用など。乳製品や牛肉などの肉製品に共役リノール酸が多く含有されていて、一般には毎日続けて利用するのが適切とされています。短い期間では期待されるだけの効果は得られないとされます。成分には危険性はないと考えられており、適切な用途に従って利用する限りにおいて安全であると言われています。尚、共役リノール酸は高プロインスリン血症を引き起こし、インスリン抵抗性を促すといった指摘もされており、これに従うと肥満の方に使用するのは、あまり良くないということになります。