イソフラボン[いそふらぼん]
イソフラボンは植物女性ホルモン或いはファイトエストロゲンとも言われる成分で、その化学構造が女性ホルモンであるエストロゲンによく似たものとなっています。植物では大豆の胚芽にイソフラボンが含まれており、天然由来の女性ホルモン様物質とされています。体内へ入るとエストロゲンと同様な作用を持つことが指摘されていますが、効果は通常のエストロゲンの千分の一以下とされています。イソフラボンの作用メカニズムは、エストロゲン受容体にイソフラボンが作用することで、様々な効果を生み出すとされています。また、エストロゲンが体内において過剰に存在する場合、イソフラボンがエストロゲン受容体に結合することで、エストロゲンの作用を阻害するとされています。このことから多量なエストロゲンに起因する乳癌の発生を抑制するとされています。いそふらぼんは、アグリコン型とグルコシド型に分類されていて、吸収率が高いとされるのは、アグリコン型のいそふらぼんとなります。グルコシド型は糖がついている配糖体で、アグリコン型は糖が外れている非配糖体となります。アグリコン型は糖が外れているため、腸管からの吸収が早いとされています。