サージ[さーじ]

サージの概要

サージはロシアでオビルピーハ、中国では沙棘とそれぞれ呼ばれていて、グミ科に属する植物のことを言います。果実や葉、そして種子などが利用されてきた経緯があり、特に種子には不飽和脂肪酸であるリノール酸、オレイン酸、α-リノレン酸といった成分が含有されています。またサージの果実には抗酸化性を有するビタミンCやフラボノイド類、トコフェロール類、α-カロテンやβ-カロテンといったカロテノイド類の他、有機酸であるリンゴ酸、酒石酸、酢酸といったものも含有されています。抗酸性を示すポリフェノール類では、ケンフェロールやケルセチンといったものがあります。研究報告例では、放射線によってミトコンドリアやDNAが障害を受ける際、その障害を抑える働きが、サージに含有されるポリフェノール類にあると示されています。また、抗炎症や抗腫瘍・皮膚に障害を受けた際、その治癒促進・高血圧症状の改善なども有すると指摘されています。他にもサージの種子油をアトピー性皮膚炎に対して使用すると、脂質代謝の改善があるのではないかと言われています。更に肝硬変に対しても、肝臓の繊維化の改善が見られたとの報告例もあります。ただ、これらの研究は不十分とされていて、将来の研究結果に期待が寄せられています。

さーじ/サプリメントで期待される効能・効果

抗アレルギー・抗酸化など。摂取の際における適切量やその用法はハッキリとしていませんが、毎日続けて利用するのが薦められていて、短い期間では、期待される効果が得られないと考えられています。さーじは普通の食品や薬用に用いられているため、危険性は少ないものとなります。副作用でも、知られているものが存在しないため、特に問題ないと考えられています。ただ、ハーブ特有の成分を含んでいることから、アレルギー反応を発症させることもあります。尚、相互作用も特に認められていませんので、他のサプリメントと組み合わせてさーじを利用しても問題ないと考えられています