期待される効能・効果
マグネシウムとカルシウムは、体内で1対2から1対3の割合で維持すれば、循環器系の正常な働きを保持し、骨や歯を丈夫にし、イライラなどのストレスを軽減すると言われています。そして、マグネシウムには、酵素の働きを助ける作用があります。タンパク質合成、エネルギー代謝、筋肉収縮、血圧調整、体温調節などは、この酵素の働きによるものです。またビタミンB1を維持する作用もあり、タンパク質の合成を助け、その結果疲労回復をすると言われています。マグネシウムもカルシウムと同じく、体内でその量が不足すると、骨からマグネシウムが流れ出し、補填されます。更にマグネシウムの不足分を補う形でカルシウムが増えると、筋肉痛、痙攣、嘔吐などの症状が現れます。睡眠不足や運動不足が続くとマグネシウムの消費量が多くなります。欠乏症は稀にしか見られませんが、不足すると体内のカルシウムが増え、狭心症や脳卒中、心筋梗塞といった病気を引き起こすこともあります。その他慢性的な欠乏症では、不整脈や虚血性心疾患の発症率が高まると言われています。成人の体には凡そ二十グラム含有されているマグネシウムは、リンやカルシウムと共に骨を形成しています。マグネシウムの全体量からすると六割程度が骨に含まれています。残りはタンパク質と結合した形で、主に筋肉や血液、肝臓といった場所に分布しています。
マグネシウムの基準摂取量
性別 |
男性 |
女性 |
年齢 |
推奨量(mg/日) |
推奨量(mg/日) |
18~29 |
340 |
270 |
30~49 |
370 |
280 |
50~69 |
350 |
290 |
70以上 |
310 |
270 |