シソノジツユの概要
シソの実油は脂質成分から構成されていて、シソ科植物の種子より抽出された成分です。この脂質成分にはα-リノレン酸が含有されており、アレルギー性鼻炎や花粉症といったアレルギー反応に対して用いられています。人間の体の中で多価不飽和脂肪酸の一つであるα-リノレン酸は、ドコサヘキサエン酸（DHA)やエイコサペンタエンサン（EPA)といった成分に転換されます。良く知られる多価不飽和脂肪酸では、シソノジツユのα-リノレン酸の他、リノール酸もあり、研究報告例ではこれらの脂質成分をバランスよく摂取することでアレルギー反応を抑制したとされるデータが存在しています。通常の食事ではリノール酸の方が多く摂取されるため、シソノジツユなどに含有されるα-リノレン酸を多めに摂取することでバランスをとることができます。また、白血球から放たれるロイコトリエンといった分子を抑制する作用がα-リノレン酸にあるのではないかと示すデータも存在しています。その他、シソノジツユには腎臓癌や大腸癌、乳癌といったものにも予防の効果が指摘されています。
シソノジツユ/サプリメントで期待される効能・効果
アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症・アレルギー性鼻炎の改善、心臓病の予防、血清脂質の改善など。抗アレルギーの研究では、シソノジツユに含まれるα-リノレン酸を多めに摂取することでアレルギー反応を抑制したことを示す報告例があります。また、悪玉コレステロール（LDL)や総コレステロール値を紫蘇の実油が減少させたとの報告例もあり、血中脂質の改善作用があると考えられています。シソの実油は一般的な食品とよく似たようなもので、副作用などの報告例は存在していません。また、相互作用においても特に知られているものはないため、他のサプリメントなどと組み合わせて紫蘇の実油を利用しても問題ないと言われています。