期待される効能・効果
過剰摂取:高血圧・腎臓病など。細胞の外側に存在し、カリウムと共に体液のバランスをとるの大切な成分。いわゆる食塩から現代人は十分に摂取できていて、不足することは通常の食事ではありません。加工食品においては、比較的食塩が多く使用されており、これは保存性を強めるためと言われています。成人の体内には、体重の凡そ0.15%程度含有されており、そのほとんどが細胞外液といわれる細胞外の体液に存在しています。一方、細胞内の大半を占めるのがカリウムという成分ですが、ナトリウムも含有されています。これは細胞内外におけるミネラルバランスを調整するためで、細胞外に存在するカリウムは細胞内に入り込まれ、細胞内に存在するナトリウムは細胞外へと排出されています。これによって細胞外液の浸透圧、酸やアルカリといったものの含有比率が維持されています。これがカリウムとナトリウムによるポンプのメカニズムです。過剰摂取では、細胞内外のナトリウムとカリウムのバランスすが崩壊することで、浮腫みや胃癌、高血圧といった症状を現すこともあります。欠乏症では食欲不振や倦怠感といったものがありますが、これは利尿剤の利用や下痢、運動などによって大量の汗をかいたといったケースで見られます。ただ、通常の食生活では不足することのない成分で、特に日本人の食生活では問題ないとされています。
ナトリウムの基準摂取量
性別 |
男性 |
女性 |
年齢 |
目標量(g/日) |
目標量(g/日) |
18~29 |
10未満 |
8未満 |
30~49 |
10未満 |
8未満 |
50~69 |
10未満 |
8未満 |
70以上 |
10未満 |
8未満 |