α-リポ酸の概要
α-リポ酸は、古くは医薬品成分として用いられてきた経緯がありますが、2004年3月以降は、サプリメントとして利用可能となっています。別名ではチオクト酸と言われるもので、肥満改善、生活習慣病である2型糖尿病及び糖尿病性の神経障害の軽減などの目的で使用されています。研究によるデータでは、α-リポ酸の働きに抗酸化性が指摘されており、臨床試験による報告例では、末梢神経の障害における軽快や2型糖尿病患者に対する血糖調整の改善といったものがあります。尚、研究によるデータでは、α-リポ酸に肥満の軽減が見られたとの報告もありますが、その検証は不十分とされています。サプリメントでは、α-リポ酸をダイエット目的で使用されるケースがあり、これは動物実験によって膵臓(すいぞう)及び骨格筋といった箇所に脂肪が溜まるのを抑える働きや、膵臓β細胞の保護、そして体重が落ちるといった効果が認められているからです。
α-リポ酸/サプリメントで期待される効能・効果
主に、肥満・2型糖尿病及び糖尿病性神経障害の改善があると考えられています。α-リポ酸は人間の体内において合成される成分です。ピルビン酸脱水素酵素からアセチル-CoAが産生される際、補酵素として作用する成分で、アデノシン三リン酸(ATP)の生成に関与する補酵素となって働くとされています。また動物実験では、少なくなったグルチオンの量を増やす働きや神経細胞に関わるグルコースの吸収促進、血流増加、そして神経の伝道速度を正常化する働きがα-リポ酸にあるのではと指摘されています。