期待される効能・効果
鉄は血中のヘモグロビンに存在しますが、その鉄とヘモグロビンを結び付けるには、銅の存在が欠かせません。銅が不足すると、鉄はヘモグロビンと結合することができず、その結果、酸素を運ぶことが困難になり、貧血などを引き起こします。仮に鉄が十分にあったとして、銅が不足していれば貧血になってしまいます。また、抗酸化作用により心筋梗塞などを予防すると言われていて、その他、コラーゲン及びメラニン色素の生成に必要な酵素の構成成分でもあります。人の体内には凡そ百二十五ミリグラム前後存在する銅は、様々な酵素の構成成分であり、様々な代謝に関わっています。また、血管壁を強化したり、皮膚の健康維持、乳児の成長、骨の強化などにも重要な位置を占めています。欠乏症では、毛髪の異常や貧血、骨の異常、子供の成長障害、白血球の減少といった症状が現れることもあります。過剰症では、ウィルソン病と言われる遺伝的な疾患や、非常に稀な急性中毒といった症状が現れることもあります。ただ、銅による過剰症はほとんど見られません。体内における銅は主に、内臓、骨、筋肉といった場所に存在しています。主な作用は、貧血予防などで、腸管からの鉄の吸収率を高めたり、骨髄でのヘモグロビン合成を補助する働きがあると考えられています。銅を含む食品では、魚介類、レバー、豆腐などがあります。 銅の基準摂取量| 男性 | ||
| 年齢 | 推奨量(mg/日) | 上限量:(mg/日) |
| 18~29 | 0.8 | 10 |
| 30~49 | 0.8 | 10 |
| 50~69 | 0.8 | 10 |
| 70以上 | 0.8 | 10 |
| 女性 | ||
| 18~29 | 0.7 | 10 |
| 30~49 | 0.7 | 10 |
| 50~69 | 0.7 | 10 |
| 70以上 | 0.7 | 10 |