ラクトフェリン[らくとふぇりん]

ラクトフェリンはタンパク質の一つで、人間の母乳に多く含有されている成分となりますが、哺乳動物の乳にも見られます。また、分泌液である涙及び唾液といった液体にも含まれている成分です。特に乳児は、免疫力が低いため細菌やウイルスに感染しやすくなっています。ラクトフェリンは、抗菌作用や抗ウイルス作用のほか、免疫賦活・抗癌・抗炎症作用などがあると言われています。そのため、乳児だけでなく大人に対しても有効な成分となっています。ラクトフェリンは体内へ入ると、まず酵素であるペプシンによって胃中において分解されます。その際、ラクトフェリシンと呼ばれる抗菌ペプチドへ一部が変換され、この成分が強い抗菌性を持つことになります。特にウイルスに対して強い作用を持ちますが、報告例では、白血球の働きを亢進させるといったものもあります。そのため、抗癌性も有するのではないかと示唆されています。また、ラクトフェリンには鉄分の吸収を腸内から促す働きが指摘されていて、その一方で過剰な鉄分が体内に存在するとその吸収を阻害する働きがあると考えられています。

ラクトフェリン/期待される効能・効果

らくとふぇりんでは貧血予防、抗菌・抗ウイルス・免疫賦活・抗癌作用など。尚、らくとふぇりんは熱に対する耐性がないため、加熱処理された牛乳にはほとんど含有されていません。そのため、サプリメントでの摂取が薦められています。また、らくとふぇりんは一般の食品に近い成分であることから特に問題とされる相互作用や副作用などは報告されていません。適切とされる摂取量に従っている限り、安全性の高い食品となります。ただし、乳製品にアレルギー反応を示す方はこの限りではありません。