ビタミンE/トコフェロール[とこふぇろーる]

欠乏症:貧血、筋肉病変、神経機能の低下。過剰摂取:過剰症の心配はほとんどありません。細胞の不飽和脂肪酸が酸化し、過酸化脂質が増えると、老化現象が起こります。ビタミンEには、その酸化を防ぐ作用があります。このことから、アンチエイジング 或いは若返りに有効なサプリメントと言われています。また、血中コレステロールの酸化したものが、血管の壁に張り付く動脈硬化で、その酸化を防ぎ、善玉コレステロールを増やす働きもあります。血中の過酸化脂質は、40歳を過ぎると急激に増えます。その他、抹消の毛細血管の流れを良くし、冷え性や肩こり、肌にも効果があるとされていて、更に、アルツハイマーの進行を抑えるという研究結果も発表されています。更年期などは、体内のビタミンEが少なくなるため、この期間に摂取すると、更年期障害が楽になると言われています。また、不妊治療に排卵誘発剤を併用すると、妊娠率が上がるとの報告もあります。これは、ステロイドホルモンの代謝に関わりがあるからです。尚、ビタミンEには、天然型(d-α-トコフェロール)と合成型があり、効力や吸収は天然型が優れていますが、低価格なのは合成型です。その他、ビタミンEは、ビタミンCと同時に摂取すると、抗酸化作用がアップすると言われています。また、脂溶性ビタミンの一種でありますが、健康であれば、特に過剰症を発症することはありません。ただ、長期間過剰摂取することで、軽い肝障害を起こしたとの報告例があります。 ビタミンEの基準摂取量(脂溶性ビタミン)
性別 男性 女性
年齢 目安量(mg/日) 目安量(mg/日)
18~29 9(上限:800) 8(上限:600)
30~49 8(上限:800) 8(上限:700)
50~69 9(上限:800) 8(上限:700)
70以上 7(上限:700) 7(上限:600)