ヨウ素/ヨード/I

期待される効能・効果

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの主成分であり、ヨードとも言われています。過不足どちらでも甲状腺の異常を引き起こします。甲状腺ホルモンは、代謝を促し、皮膚や髪を健康的に維持すると言われています。また、血中コレステロールを下げる作用があるとの報告もあり、動脈硬化の予防効果が指摘されています。その他脂肪の燃焼にも働きかけると考えられていますので、ダイエットにも有効とされています。ヨウ素が不足すると、脱毛や皮膚の異常、体力の低下、成長障害などの欠乏症が発現します。人間の体には凡そ十ミリグラム程度のヨウ素が含有されており、その多くが甲状腺に存在しています。甲状腺ホルモンの成分として必要不可欠で成長及び代謝を促進するとされています。特に幼児の成長促進には重要な成分で、酸素の消費量をアップさせる働きもあると言われています。尚、ヨウ素を過剰摂取すると、甲状腺ホルモンの合成がうまく行われなくなり、このため甲状腺腫といわれる、甲状腺が肥大化する症状が現れることもあります。報告例では、昆布の過剰摂取によって現れたケースもあり、これは海藻類にヨウ素が多く含まれているためと考えられています。ヨウ素を豊富に含有する食品では、海藻類以外に魚介類などがあります。一方、ヨウ素の欠乏症でも、甲状腺の肥大化現象が見られ、その働きも悪くなると言われています。ただ、日本では海藻類や魚介類を比較的多く摂取する食文化がありますので、欠乏するケースはあまり見られません。 ヨウ素の基準摂取量
男性
年齢 推奨量(μg/日) 上限量:(μg/日)
18~29 150 3000
30~49 150 3000
50~69 150 3000
70以上 150 3000
女性
18~29 150 3000
30~49 150 3000
50~69 150 3000
70以上 150 3000