糖質/炭水化物/有機化合物

期待される効能・効果

一般に、糖質と食物繊維を含んだものが炭水化物となります。人間の有する消化酵素によって消化される糖質は、エネルギーとして活用されます。一方、人間の持つ消化酵素によって消化及び吸収されない食物繊維は今日では、生活習慣病の予防や改善といった目的で注目されています。糖質は有機化合物のことで、酸素、炭素、水素で構成され、多糖類と少糖類そして単糖類に分けることができます。多糖類ではグリコーゲンやデンプンといった成分があり、少糖類ではオリゴ糖やショ糖などがあります。単糖類ではブドウ糖があり、これらは化学構造の特性から分類されています。この糖質は、動物体内において微量にしか存在しておらず、そのため、光合成によって生成された緑色植物のデンプンといった糖質が、エネルギー源として活用されています。同じエネルギー源として脂質も存在しますが、吸収率や分解速度、即効性などにおいては糖質の方が優れています。ただし、過剰に摂取されたブドウ糖は、体内において脂肪に合成されます。合成された脂肪は、脂肪組織に送られ、そこで体脂肪として蓄積されて行くことになります。また果糖を含有する果物や砂糖などは、過剰摂取することによって、肝臓へと蓄積され、延いては、高尿酸血症や高中性脂肪血症などを引き起こしたりします。更に、砂糖に多く含有されるショ糖は、口内に存在するミュータンス菌によって粘液性物質が生成されます。この粘液性物質の内部で、多くの菌が発生し、これらの菌が有機酸である歯を溶かす成分を生成します。 炭水化物の基準摂取量
性別 男性 女性
年齢 目標量(%エネルギー) 目標量(%エネルギー)
18~29 50以上70未満 50以上70未満
30~49 50以上70未満 50以上70未満
50~69 50以上70未満 50以上70未満
70以上 50以上70未満 50以上70未満