苦瓜/ニガウリ[にがうり]

ニガウリの概要

ニガウリには、モモルデシン、ポリペプチド-P、チャランチンといった成分が含有されており、これらの成分が有効成分となっているため、糖尿病をはじめ、癌やウイルス感染などの症状の軽快目的で用いられてきました。これはモモルデシン、ポリペプチド-P、チャランチンなどの成分が、筋肉、脂肪細胞、肝臓などへブドウ糖の吸収を促すためと考えられており、これによって血糖値が下がると言われています。ニガウリの動物実験では血漿インスリン濃度が改善され、血糖値が減ったとされる報告例があります。一般的な研究では、糖尿病患者に対してニガウリを摂取させることで、食後の血糖値急上昇や空腹時における血糖値の低下が見られたとの報告例が多数見られます。他にもグリコーゲン合成を促進する働きがあると言われていて、糖尿病の改善に有用に働くとされています。

ニガウリ/サプリメントで期待される効能・効果

食後における血糖値の急上昇の抑制。また研究報告ではコレステロール低下や抗炎症・抗ウイルス・抗癌などが報告されています。ニガウリを摂取する際は、症状に応じて適宜摂取量も変更し、一般的にはジュースや乾燥粉末、カプセル、錠剤といった形式によって使用されています。含有される成分は通常の食品であることから、特に副作用など問題となる重大な健康被害の報告例は存在しません。ただ、苦瓜の摂取によって、頭痛や腹痛、下痢といった症状が現れることもあります。また、血糖降下作用を有することから、お年寄りや子供、妊娠中の女性の方などは、その使用を控えるのが良いとされています。尚、糖尿病の治療は運動療法と食事療法が中心となりますので、苦瓜は補助的なサプリメントとして利用するのが適切とされています。