タンパク質

期待される効能・効果

タンパク質は体を構成する主な栄養素で必要不可欠です。不足するとスタミナや体力が落ちたり、延いては脳の働きも弱くなり、成長障害や貧血などを引き起こします。約20種類以上のアミノ酸の結合によって、それぞれ性質の違うタンパク質が無限に生成されます。タンパク質とは、いわゆるプロテインのことですが、これには動物性と植物性のものがあります。質の良いプロテインは動物性の物で、中でも乳清タンパクなどは低脂肪で吸収率も高く、スポーツ選手などが食するプロテインにとても多いです。免疫機能を高め、サルモネラ菌などに対し高い抵抗力が示されています。乳清タンパクに含まれるラクトフェリンは、腸内の悪玉菌を殺菌し、大腸がんを予防すると言われています。植物性の大豆タンパクには、レシチンと呼ばれる脂質がコレステロール値を下げて動脈硬化を防ぐとされ、免疫力を高めるとされるアルギニンを多く含んでいます。人間の体を構成するタンパク質は十万種類にも及びますが、これらのタンパク質は、二十種類のアミノ酸によって合成されています。また単純タンパク質と複合タンパク質に分類され、単純タンパク質はアミノ酸のみで構成されています。複合タンパク質はアミノ酸以外の成分も含有しています。アミノ酸が複数結合した高分子化合物をタンパク質といい、酸素や炭素、水素、窒素、硫黄(いおう)を含有しています。過剰に摂取すると腎臓への負荷が大きくなり、腎機能障害や骨粗鬆症を引き起こすと考えられています。骨粗鬆症においては、排泄される尿中カルシウム量が増えるためで、もともと脂質及び糖質のようにタンパク質を貯蔵するシステムが人間の体に備わっていないためです。余分なタンパク質は尿中に含まれて排泄されるため、腎臓への負荷も大きくなります。また、タンパク質が欠乏すると、その不足分を補充するため、人の体を構成しているタンパク質を分解します。このため、免疫力や体力が落ち、血管も脆くなります。子供においては成長障害を引き起こし、一般には脳卒中のリスクが上昇すると言われています。 タンパク質の基準摂取量
男性
年齢 推定平均必要量(g/日) 推奨量(g/日)
18~29 50 60
30~49 50 60
50~69 50 60
70以上 50 60
女性
18~29 40 50
30~49 40 50
50~69 40 50
70以上 40 50