SAMe/サム・イー[さむ・いー]

サム・イーの概要

サム・イーは1952年に発見されたアミノ酸の一つで、S-アデノシル-メチオニンのことを言います。臨床試験の領域では、関節炎と共に抗鬱におけるサム・イーの検証が行われてきて、今日でも関節炎や中等程度の鬱病の症状に対して用いられています。サム・イーは、人間の体の中で生化学反応に関わっていますが、この成分は年齢と共に減って行きます。また、メチオニンと呼ばれるアミノ酸からサム・イーは合成されています。抗炎症や軟骨の修復或いは再生を促す働きがあるとされているため、関節リウマチや関節炎などに対して、改善作用があると考えられています。更にメチオニンによるサム・イーへの合成は、肝臓に何らかの障害が引き起こされることで、その合成量が少なくなってしまいます。そこにさむ・いーが補充されることで軽快が示されることになります。

さむ・いー/サプリメントで期待される効能・効果

関節炎・関節リウマチ・薬剤やアルコールによる肝臓障害・線維筋痛症における改善、抗鬱、パーキンソン病に起因する鬱病の改善など。鬱病に対しては中等程度の症状に適用されていて、これまでの臨床試験においてもその有効性が認められています。またパーキンソン病に起因して発症する鬱病にも、その有効性が認められています。副作用などで特に知られる健康被害の報告例は存在しませんが、多量に使用したケースでは、消化器系の異常や頭痛といった症状を引き起こすこともあります。相互作用においても特に知られているものはないとされますが、作用のよく似た他のサプリメントと組み合わせて用いる場合は、慎重を要すると言われています。