コロハ/フェヌグリーク[ころは/ふぇぬぐりーく]

コロハの概要

北アフリカやインドにおいてはコロハの種子が伝統医療として用いられてきた経緯があり、危険性の低いハーブで、マメ科に属する一年草になります。研究報告例では、コロハにインスリン分泌促進が指摘されていて、そのため、糖尿病や高脂血症などの症状に有効ではないかと考えられています。有効成分では4-ハイドロキシイソロイシン或いは4-OH-Ileというものがあり、動物実験の領域においてグルコース依存性によるインスリン分泌の促進が指摘されています。また、2型糖尿病モデルの動物実験では、コロハに血小板凝集抑制や高脂血症の改善、抗糖尿病などが示されています。コロハに含有されるサポニンにはコレステロールを胆汁中に放出する作用を促す働きがあるとされていて、糖がはがれた状態で腸管内においてアグリコン型サポゲニンとなって存在します。

コロハ/サプリメントで期待される効能・効果

高脂血症の改善・2型糖尿病の改善など。摂取量やその用法などはハッキリ打ち立てられておらず、相互作用なども明確にされていません。糖尿病治療薬と組み合わせて用いるケースでは、更なる臨床試験の積み重ねが重要とされています。一般に、糖尿病や高脂血症といった症状は、運動療法及び食事療法が治療の中心になります。そのため、コロハは補助的にサプリメントなどの形で利用されています。副作用などは特に知られているものはなく、コロハは伝統医療の領域で用いられてきたことから危険性の少ないハーブと言えます。ただ、ハーブ特有の成分からアレルギー反応を示すこともあります。