トコトリエノール[とことりえのーる]

トコトリエノールの概要

トコトリエノールは生活習慣病である高コレステロール血症の予防に有効と考えられている成分で、いわゆるビタミンEのことを言います。ビタミンEにはトコトリエノール類とトコフェロール類があり、ビタミンEで一般的に用いられているサプリメントはトコフェロール類であるα-トコフェロールとなります。このα-トコフェロールは更年期障害や肩凝りといったものに適用されますが、トコトリエノール類は、コレステロールの低下を目的に用いられています。また抗酸化性を有することから動脈硬化などにも用いられ、免疫賦活や抗癌性についても期待されている成分となります。食品ではココナッツや麦類、米類、パームオイルなどにトコトリエノールが多く含まれ、脂溶性ビタミンになります。血栓症の予防では、血小板第四因子の作用が阻害されたり、トロンボキサンBの合成が抑制されることが理由とされています。動脈硬化の予防では、血小板凝集を抑制する働きや悪玉コレステロールの酸化抑制、HMG-CoA還元酵素抑制に起因するコレステロールの低下などが理由と考えられています。

とことりえのーる/サプリメントで期待される効能・効果

動脈硬化予防、抗癌、血栓症予防、コレステロールの低下作用など。過剰症は知られておらず、摂取する際は継続しての使用が薦められています。また、摂取時間も夕食後が薦められていて、これは夜間においてコレステロールの合成が活発化されるからです。副作用など特に重要とされるものは知られていませんが、摂取によりアレルギー反応である胃腸障害や皮膚異常を引き起こすこともあります。その他、とことりえのーるが脂溶性であることから、キトサンや植物ステロールと組み合わせて摂取すると、とことりえのーるの吸収も阻害されてしまうのではないかとの指摘もされています。