欠乏症:くる病、骨軟化症、骨並びに歯の発育不全。過剰摂取:目が痛む、吐き気、皮膚のかゆみ、吐き気、下痢、喉が渇く、頻尿。ビタミンDは、紫外線が皮膚にあたり、脂肪に作用することで、体内に吸収され、また、食事から摂取されるビタミンDは、小腸壁から脂肪と一緒に吸収されます。体内に入ったビタミンDは、血中にあるカルシウムを骨へ運ぶのを手伝い、骨にカルシウムが沈着するのを助けます。そして、筋肉中のカルシウムが少なくなると、今度は反対に骨から筋肉へカルシウムを運ぶ働きもあります。更に、体内のカルシウムが少なくなると、尿からカルシウムが排泄されないよう、再吸収させる作用もあります。ビタミンDは、ビタミンA、ビタミンC、コリン、カルシウム、リンと同時摂取すると、より高い相乗効果が期待できます。ビタミンDは不足すると、X脚・O脚になったり、背骨や足の骨が曲がったりすることもあります。過剰症は通常の食事で現れることはありませんが、サプリメントなどによって過剰症を引き起こすこともあります。こういった場合、血中に含まれるカルシウムが高濃度になり、高カルシウム血症を引き起こしたり、心筋や肺、血管壁などにカルシウムが蓄積され、延いては軟組織石灰化障害や腎機能障害といった症状が現れることもあります。
ビタミンDの基準摂取量(脂溶性ビタミン)
性別 |
男性 |
女性 |
年齢 |
目安量(μg/日) |
目安量(μg/日) |
18~29 |
5(上限:50) |
5(上限:50) |
30~49 |
5(上限:50) |
5(上限:50) |
50~69 |
5(上限:50) |
5(上限:50) |
70以上 |
5(上限:50) |
5(上限:50) |