ウコンの概要
ウコンはショウガ科に属し、古くからインドにおいてカレーの際の香辛料、或いは食用色素として用いられてきた経緯があります。有効成分で代表的なものはクルクミンで、食欲不振或いは肝機能の改善目的で利用されています。これは、黄色色素を有するクルクミンに高い抗酸化性や解毒性が認められているためで、他にも生活習慣病の予防目的に用いられることもあります。英語ではターメリックと呼びますが、その種類も三つに分けられていて、アキウコン、ハルウコン、ガジュツがあります。また、アキウコンには鬱金、ハルうこんには姜黄、キョウオウ、ガジュツには紫うこんがあります。アキうこんにはクルクミンの含有量が多いことから、一般的にはアキうこんの根茎を用いたサプリメントの製品が多いといわれています。また、健胃薬として利用されているのがガジュツで、精油が豊富とされているのはハルうこんになります。
うこん/サプリメントで期待される効能・効果
肝臓機能の保護・抗酸化など。研究例では、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぐことから動脈硬化の予防に有効ではないかと指摘されていて、これは含有される抗酸化成分のテトラヒドロクルクミンやクルクミンによるものと考えられています。また、クルクミンはサイトカインの活性化を阻害するため、抗炎症も有すると言われています。摂取の際は継続しての使用が適切とされていて、短期では期待されるだけの結果は得られないと言われています。普通の食品と似たような成分が中心であるため、副作用などの危険性はあまりないと考えられています。ただ、稀にうこん自体にアレルギー反応を示すこともあります。