西洋シロヤナギ

西洋シロヤナギの概要

西洋シロヤナギの樹皮にはサリシンと呼ばれる有効成分が含有されており、人間の体内に入るとサリチルアルコールへと代謝され、その後サリチル酸に変化します。西洋シロヤナギは欧州において鎮痛や抗炎症目的で使われてきた経緯があります。臨床試験では、関節リウマチや変形性関節症、腰痛といった症状への有効性が示唆されています。アスピリンまたはアセチルサリチル酸は、サリチル酸をアセチル化した物質で、その作用はアスピリンには及ばないものの、サリシンには抗炎症・鎮痛・解熱などが指摘されています。また、西洋シロヤナギにはサリシン以外にも樹皮にタンニン類やフラボノイド類などが含有されています。鎮痛は、シクロオキシゲナーゼの活性化を妨害することで、プロスタグランジンの生成を阻害するためと考えられています。その他西洋シロヤナギで示されている働きでは、サイトカインの放出を抑制、抗酸化・そしてリポキシゲナーゼの阻害及びプロスタグランジンの放出を阻害する作用などがあるとされています。

西洋シロヤナギ/サプリメントで期待される効能・効果

鎮痛・消炎作用など。通常、短い期間での使用が薦められていて、主に鎮痛や消炎を対象にして用いられています。西洋シロヤナギは欧州の伝統医療の領域で利用されてきた薬草であるため、危険性は少ないといわれています。適切とされる使用法に従って用いるケースでは、特に知られる健康被害などは報告されていません。ただ、西洋シロヤナギがハーブの一つであることから、その成分によってアレルギー反応を示すこともあります。また、サリシンやサリチル酸に起因する胃腸障害が現れることもあります。