欠乏症:皮膚炎、貧血、神経障害、皮膚障害、浮腫、動脈硬化、口内炎、舌炎、脂漏性湿疹など。過剰摂取:安眠できない、夢を思い出せないなど、神経系の障害が挙げられます。タンパク質・脂質の代謝に必要で、多くのスポーツ選手などがタンパク質と共に、ビタミンB6を摂取します。脂質の代謝に於いては、肝臓に脂肪が蓄積しないようにコントロールすると言われています。このため、アルコールをよく飲む人にとっては、脂肪肝を予防する効果があると言われています。大脳の刺激伝達物質の生成・神経の刺激伝達に必要なアミノ酸の生成にも必要とされます。また、免疫力を上げるとされていますので、アレルギーなどにも効果があります。その他、妊娠時に発生する、アミノ酸代謝異常によるキサンツレン酸の多量排泄によって、つわりや妊娠中毒症を引き起こした場合、このビタミンB6不足が考えられます。ビタミンB群には、相互作用がありますので、B2、B6、B12、などと同時摂取が望まれています。一般に、様々な補酵素として分解されたアミノ酸は、人間の体で必要とされる固有のタンパク質に再合成されます。これを補助するのがビタミンB6の役割で、皮膚や歯、髪の毛などを正常に維持するためにとても必要な成分となっています。また、神経系伝達物質であるアドレナリン、ドーパミン、α-アミノ酪酸(ギャバ)、セロトニンといった成分の合成に、ビタミンB6は必要とされています。
ビタミンB6の基準摂取量(水溶性ビタミン)
男性 |
年齢 |
推奨量(mg/日) |
上限量:(mg/日)ピリドキシン |
18~29 |
1.4 |
60 |
30~49 |
1.4 |
60 |
50~69 |
1.4 |
60 |
70以上 |
1.4 |
60 |
女性 |
18~29 |
1.2 |
60 |
30~49 |
1.2 |
60 |
50~69 |
1.2 |
60 |
70以上 |
1.2 |
60 |