ビタミンB12/コバラミン[こばらみん]

欠乏症:神経障害、悪性貧血(大赤芽球性貧血)など。過剰摂取:必要分量以外は、体外に排泄されるため、過剰摂取による副作用はありません。ビタミンB12は、赤血球を生成、再生し、血液を作ります。そのため、貧血に効果があるとされていますが、女性に多い貧血は鉄分の不足で起こるものが多いです。そしてタンパク質・脂肪・炭水化物が適切に使われるようにする作用があると言われていて、記憶力・集中力を高上させて、精神を安定させると考えられています。また、神経細胞内の、脂質膜表面の合成にも関わっており、末梢神経が傷ついたら修復させる働きがあるとされています。そのため、腰痛などの症状の治療に使われています。その他、ビタミンB12は、脳や神経と関わりがあり、不眠症にも効果があると言われています。吸収のされ方は、胃液から作られる糖タンパクと結合することによって、体内に吸収されます。胃がんなどで、胃を切除していたり、胃粘膜に障害がある人は吸収されず、またカルシウム不足でも、吸収されなくなります。ビタミンB12は葉酸と共同で、正常な赤血球を生成する働きがあります。補酵素としての役割を持ち、多くの反応に関わり、「赤いビタミン」と呼ばれるビタミンB12は、コバルトを含有しています。脂肪代謝、中枢神経機能の正常維持、核酸合成、タンパク質合成といったものに、大切な位置を占めています。 ビタミンB12の基準摂取量(水溶性ビタミン)
性別 男性 女性
年齢 推奨量(μg/日) 推奨量(μg/日)
18~29 2.4 2.4
30~49 2.4 2.4
50~69 2.4 2.4
70以上 2.4 2.4