欠乏症:血液凝固遅滞、出血、骨粗鬆症。過剰摂取:貧血、血圧低下。一日の所要量の約50倍以上摂取した場合に引き起こされる症状となります。血液凝固に作用するタンパク質合成にビタミンKが必要です。内出血と破れた血管から血液が流れ出すのを抑える働きがあるとされています。カルシウムが骨に沈着するために必要なタンパク質合成にも作用するとされています。また、ビタミンDが筋肉中のカルシウム量が減った時に、骨からカルシウムを供給するのとは反対に、ビタミンKは、骨からカルシウムが流れ出すのを抑える作用があるとされています。ビタミンKには、2種類あり、K1は野菜、海藻、緑茶に含まれ、K2は、腸内細菌や発酵食品に使われる細菌によって生成され、チーズや納豆に含まれます。そうした食物に於いて更にK2は、太陽光を多く浴びている外側に沢山含まれています。抗血液凝固剤の服用、及び血栓症の人には、ビタミンKの摂取に制限が必要な場合もあります。ビタミンKは、体内で合成されますが、肝疾患があったり抗生物質を長期間服用していたりすると不足する場合もあります。また、新生児は腸内細菌が少ないため、ビタミンKが不足しやすいと言われています。尚、ビタミンKは脂溶性であるにも関わらず過剰症は認められていません。
ビタミンKの基準摂取量(脂溶性ビタミン)
性別 |
男性 |
女性 |
年齢 |
目安量(μg/日) |
目安量(μg/日) |
18~29 |
75 |
60 |
30~49 |
75 |
65 |
50~69 |
75 |
65 |
70以上 |
75 |
65 |