フラックスシードの概要
フラックスシードはアマ科に属し、日本では亜麻仁とも呼ばれ、他にもリンシードと言われることもあります。フラックスシードには、アテローム性動脈硬化症の予防や過敏性腸症候群及び便秘の改善をする働きがあるとされています。これはフラックスシードに食物繊維を多く含んでいるためで、腸における蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進したり、腸内細菌であるビフィズス菌を増やす効果があるためと考えられています。最近では、大腸癌や乳癌の発生率を軽減させたり、自己免疫性疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)にも有効であるとの指摘もあります。これは、フィトエストロゲン作用のためで、体内において植物性リグナンが動物性リグナンに変化するためです。フラックスシード油は、低温圧搾によって抽出したものですが、体内においてドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)からプロスタグランジンといっったものに変化するα-リノレン酸と呼ばれるオメガ3脂肪酸を含みます。
フラックスシード/リンシード/ハーブで期待される効能・効果
、α-リノレン酸補給による粘膜保護、緩下、エイコサノイド調整作用など。主に生活習慣病予防や腸炎、咽頭炎、慢性便秘といった症状の改善目的でフラックスシードが利用されています。使用を控えるケースは、腸閉塞を患っている方となります。副作用は特に目立つものは認められませんが、飲用する際水分が十分にないと、鼓腸を発症することもあります。フラックスシードに含有される成分では、フィトステロール、粘液質、青酸配糖体、食物繊維、そしてα-リノレン酸やリノール酸といった油脂成分などがあります。