セントジョンズワート[せんとじょんずわーと]

セントジョンズワートの概要

セントジョンズワートはオトギリソウ科に属し、日本では西洋オトギリソウとも呼ばれ、利用されるのは開花した際の地上部となります。古くは古代ギリシア時代から利用されていたもので、主に利尿や月経困難、傷の手当てなどの改善が目的となっていました。現在では、抑うつや不安症などにもセントジョンズワートが有効ではないかと考えられていて、注目を得ています。また季節性感情障害(SAD)にもこのセントジョンズワートが使われていて、明るい精神状態を暗い精神状態から呼び起こす働きがあるとされ、サンシャインサプリメントとも言われています。かつて、こういった症状の改善に有効とされていたのは、モノアミン酸化酵素の阻害と言われていましたが、現在では、セロトニン再吸収の阻害といった考えられ方など、様々な説が存在していてハッキリとは分かっていません。尚、鎮痛や消炎では外用チンキ剤が使われ、アロマテラピーの領域では基剤として使われています。また、火傷や外傷といった症状には、ヒペリシンを含有する赤色色素を溶出した油が利用されています。

セントジョンズワート/ハーブで期待される効能・効果

消炎、鎮痛、抗欝作用など。中程度までの抑うつや季節性感情障害、神経疲労、創傷や火傷、生理前症候群といった症状に、その改善を目的としてせんとじょんずわーとが利用されています。使用を控えるケースは、特に知られていません。副作用も特に知られていません。せんとじょんずわーとに含有される成分では、精油をはじめ、タンニン、ハイパーフォリン、及びヒペロシドやルチンといったフラボノイド配糖体、ソイドヒペリシンやヒペリシンといったジアンスロン類といったものがあります。