姫蔓日々草/ヒメツルニチニチソウ[ひめつるにちにちそう]

ヒメツルニチニチソウの概要

ヒメツルニチニチソウはヨーロッパで昔から記憶力を高める作用があるのではないかとされていて、その利用の歴史も古いものとなります。ヒメツルニチニチソウはキョウチクトウ科に属し、ヨーロッパの南側に多く見られます。ヒメツルニチニチソウに含有される成分では、ビンカミンやビンシンなどのアルカロイド類などがあり、特にビンカミンは、動脈硬化の予防や眩暈に対して適用されています。更にビンカミンより半合成によって生じるビンポチンと呼ばれる成分には、脳内における血液循環を改善する働きや神経細胞を保護する能力などが確認されています。ただし、医薬品のビンカミン並びにビンポセチンと市場に出回っているヒメツルニチニチソウ由来の一般的な製品に、同等の機能が確認されているわけではありません。更に、同じ仲間であるツルニチニチソウに含有されるアルカロイドには毒性を有するものがあります。また、ビンクリスチンやビンプラスチンを含有するニチニチソウは、その成分に抗癌性が認められていることから医薬品として取り扱われています。これらは、ヒメツルニチニチソウと同じキョウチクトウ科に分類されていますが、その機能は異なるものとなります。

ヒメツルニチニチソウ/ハーブで期待される効能・効果

記憶力向上、脳内における血流改善、神経細胞の保護作用など。尚、通常の食品に近い成分であることから、特に重大な姫蔓日々草の副作用や健康被害などは知られていません。ただし、軽度の胃腸障害は報告されています。