マツタケの概要
マツタケは赤松林に多く見られ、キシメジ科に分類されるキノコの一種となります。生育に環境条件が影響し、成長するにも数年の月日を要します。乾燥に弱く、耐熱性もありません。そのため、市場に出回る数量も限られたものとなり、値段も高くなっています。キノコ類にはβ-グルカンが多く含まれていますが、マツタケにはこの成分より優秀なα-グルカンと呼ばれるタンパク質複合体が含有されています。このα-グルカンには、免疫系のナチュラルキラー細胞(NK細胞)やマクロファージを活性化させる働きがあるため、免疫賦活があると言われています。β-グルカンにも同じ作用がありますが、その効果はα-グルカンの方が優れていると言われています。また、マツタケオールと呼ばれるオクタノールや桂皮酸メチルエステル、イソマツタケオールといった芳香成分を含有しているため、消化酵素の分泌を促進し、延いては食欲の増進へつながるとされています。その他、キノコ類多く見られるエルゴステロールやニコチン酸、ビタミンB2、鉄分などがマツタケに含まれています。尚、エルゴステロールは、ビタミンDの前駆体であり、紫外線が照射されることで、ビタミンDに転換されます。このビタミンDにはカルシウムの吸収を高める作用があるため、骨軟化症や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの予防に有効と言われています。
マツタケ/ハーブで期待される効能・効果
免疫賦活作用、骨軟化症及び骨粗鬆症の予防など。尚、一般的な食品に由来する成分であるため、特に問題とされる副作用などは知られていません。ただし、稀に松茸アレルギーを持つ人も見受けられ、こういったケースではその使用を控えます。その他、近年では輸入ものが増加傾向にあるため、残留農薬などが懸念されています。