ガーリック/大蒜[がーりっく]

ガーリックの概要

ガーリックはユリ科に属し、日本ではいわゆる大蒜(にんにく)のことを言います。古くは古代エジプト時代において、ピラミッド建設の従事者にガーリックが与えられていたとされ、その記録も残されています。更に神農本草経やアーユルヴェーダにもガーリックに関する記載が散見されています。効能では、主に抗酸化や抗菌、循環器系の障害の予防に対して認められています。通常、無臭であるガーリックは、その細胞を破壊することで、大蒜特有の刺激臭を放ちます。これは、アリインと呼ばれる細胞組織内の含硫アミノ酸が、アリナーゼと呼ばれる酵素の働きに反応して、刺激臭を有するアリシンに変わってしまうからです。アメリカでは、キャベツなどと一緒にガーリックも癌を予防する食物として期待されており、その抗菌性により、感染を原因とする風邪などにも薦められています。

ガーリック/大蒜/ハーブで期待される効能・効果

抗菌、抗酸化、強壮、血小板凝集抑制、コレステロール低下作用など。主に生活習慣病である高血圧や動脈硬化の予防、上気道感染症の予防、肉体疲労の回復といった目的で利用されています。使用を控えるケースでは、外科手術を実施する術前となります。副作用では、その刺激性から胃腸に負荷を与えたり、アレルギー反応を引き起こしたり、腸内フローラの変化を発症させたりすることもあります。大蒜を摂取した際の体臭は、呼気や皮膚組織によって、含有される硫黄成分が代謝されることによるものです。尚、ガーリックに含有される成分では、精油、アルギニンなどのアミノ酸、セレンなどのミネラル類、ビタミンCやビタミンE、ビタミンB群、カロテノイド、アリインといった含硫化合物といったものがあります。