カムカムの概要
カムカムはペルーの熱帯雨林などに分布しているフトモモ科に属する常緑低木で、果実を六月中ごろにつけます。特にアマゾン川周辺に見られ、ユーカリやグァバと同じ仲間となります。カムカムの赤い果実は凡そ四センチ程度の大きさになり、この中に各種ビタミン類とミネラル類を豊富に含みます。特に目立つ成分ではビタミンCがこれに該当し、その含有量はアセロラの二倍前後となっています。他にもアミノ酸であるロイシンやバリン、フラボノイド類、クエン酸、鉄分、リン、カルシウムといった成分を豊富に含んでいます。クエン酸には、キレート作用があり、これによって腸管からのミネラル吸収を高めるとされています。ビタミンCには抗酸化性が認められているため、美肌や抗癌などが期待されています。更に抗ウイルスを持つアシクロビルと呼ばれる物質も含有されています。
カムカム/ハーブで期待される効能・効果
抗酸化、抗癌、抗ウイルス、美肌効果、ミネラル吸収促進作用など。通常の食品に由来する成分のため、特に問題とされる副作用や相互作用などは知られていません。ただし、ビタミンCを多く含有するカムカムを摂取することで、ビタミンC特有の過剰症が現れることもあります。尚、現在サプリメントとしてのかむかむは市場において流通していますが、生はほとんど出回っていません。これはペルー政府によってかむかむの加工品以外の種子や果実に輸出規制がかけられているためです。