鳩麦/ハトムギ[はとむぎ]

鳩麦の概要

鳩麦は原産地を中国を含め東南アジアなどとされていて、日本ではハトムギ茶で広く知られている植物になります。鳩麦はイネ科に属する一年草で、漢方の領域では果実の殻を除去したものが、乾燥して利用されています。栄養価もさることながら、古くから消炎鎮痛剤として用いられてきた経緯があります。含有される成分では、タンパク質をはじめ、ビタミン類であるビタミンB1、ミネラル類であるカルシウムやカリウム、鉄分などを多く含んでいます。特にアミノ酸の評価は高く、昔から肌荒れなどに用いられてきました。また、浮腫みや神経痛、リウマチなどにも有効とされていて、これは鳩麦に利尿や消炎及び鎮痛作用などがあるためと考えられています。その他、抗腫瘍なども指摘されており、これは鳩麦に含まれているコイケノライドと呼ばれる油成分によるものと言われています。

鳩麦/ハーブで期待される効能・効果

肌荒れの改善、吹き出物の改善、利尿、消炎、鎮痛など。尚、通常の食品に由来する成分であるため、特に問題とされる重大な副作用や相互作用などは知られていません。ただし、まれに鳩麦に対してアレルギー反応を示す方もおられます。また、妊婦の方に対しては、その利用に注意が必要とされています。尚、癌に対しても有効とされる報告例が存在していますが、これは鳩麦に細胞分裂を抑制する働きがあるためと考えられています。