コルツフット[こるつふっと]

コルツフットの概要

コルツフットはキク科に属し、日本ではフキタンポポとも呼ばれています。初春に花を開花させ、それから葉をロゼット状に展開し、成長すると凡そ三十センチほどの丈になる多年草です。古くから呼吸器系の疾患に薬用として利用され、またシロップやハーブティーとしても使われていました。コルツフットの葉には粘液質が含有されており、この成分はその粘膜によって気管支系を包み、様々な刺激から保護する働きがあるとされ、このことから鎮咳作用があると言われています。ただ、粘液質と共に葉には、ピロリジジンアルカロイドであるツッシラギンやセンキルキンといった毒性の成分を含んでおり、肝臓へ影響を与えると考えられています。しかし、定められた量の使用をしていれば、特に副作用が現れることはないと言われています。尚、こういった毒性のピロリジンアルカロイドを含有しないコルツフットも存在しています。

コルツフット/ハーブで期待される効能・効果

粘膜保護、鎮咳、刺激に対する緩和作用など。主に慢性による咳、咽頭や口腔内の炎症、気管支カタルによる乾咳といった症状の改善目的でこるつふっとが利用されています。使用を控えるケースは、特に知られていません。副作用では、長期間持続して使用した場合や大量に服用した場合において、ピロリジジンアルカロイドによる肝臓への悪影響が発現することもあります。こるつふっとに含有される成分では、タンニン、フラボノイド、イヌリン、粘液質、並びにツッシラギンやセンキルキン、セネシオニンといったピロリジジンアルカロイドといったものがあります。