アルニカの概要
アルニカはキク科に分類され、日本ではウサギギクとも呼ばれています。古くから打撲や捻挫、外傷などに対して、ジェル或いは外用チンキ剤、軟膏、クリームといった形式で用いられてきた経緯があります。また、静脈炎、関節炎、リウマチ、虫刺されといったケースでの炎症においても利用されます。但し、含有される成分に有毒性が認められているため、通常、内服や開いた傷口に直接使われることはありません。更に、長期間継続しての使用も控えられ、短期的な処置において利用されます。これは、アルニカが皮膚へ与える影響が強いため、ケースによっては湿疹などを引き起こすからです。尚、アメリカではホメオパシー製剤に加工されたアルニカが市場へ出回っています。また、アルニカ軟膏は浸出油であるあるにか油を一割程度含有して生産されます。
あるにか/ハーブで期待される効能・効果
創傷治癒、抗菌、鎮痛、消炎作用など。一般には、リウマチや関節炎、口腔粘膜炎症、打撲、捻挫といった症状の改善に有効と考えられています。使用を控えるケースでは、キク科植物に対してアレルギーを持つ方となります。副作用では、皮膚アレルギーの発症が知られていて、これはあるにかに含有されるセスキテルペンラクトン類によるものと考えられています。その他、含有される成分では、ヘレナリンやアルニフォリンと呼ばれるセスキテルペンラクトン類やチモールなどの精油成分、ケンフェロールやルテオリンといったフラボノイド類、またクマリン類といったものがあります。