ネトル[ねとる]

ネトルの概要

ネトルはイラクサ科に属し、日本では西洋桜(せいようさくら)とも呼ばれています。昔から造血や浄血といった用途で使われてきた経緯があり、クロロフィルを沢山含有しています。高い利尿作用を持ち、泌尿器系の感染症である尿道炎や尿砂、通風といった症状にハーブティー又は茶剤としてネトルが使われています。これはネトルにカリウムやケイ素、フラボノイド類が多く含まれているためで、これらの成分が尿酸や老廃物といった物質を体外へ排泄するためと考えられています。また浄血ではアレルギー疾患であるリウマチや花粉症、アトピー性皮膚炎といった症状を目的に使われ、造血では、貧血などの症状に適用されます。湿布や粉末状にしたパウダー剤では皮膚炎や痔疾、鼻血といった症状に用いられ、これらの組織の修復や止血を目的でネトルが利用されています。

ねとる/ハーブで期待される効能・効果

ねとるでは、浄血、造血、利尿作用など。尿道炎やリウマチ、通風、アトピー性皮膚炎、花粉症といった症状の改善目的で利用され、外用では、育毛や整肌、創傷といった症状に用いられます。使用を控えるケースは特に認められていませんが、腎臓や心臓の働きが落ちて浮腫が発生しているケースでは洗浄療法を見送ります。副作用は特に知られていません。ねとるに含有される成分では、ビタミンCや葉酸、β-カロテン、クロロフィル、ルテンといったフラボノイド配糖体、クエルセチンといったフラボノイド、及びミネラルである鉄、カルシウム、カリウム、ケイ酸、並びにセロトニンやコリン、ヒスタミンといったアミン類などがあります。