エフェドラ[えふぇどら]

エフェドラの概要

エフェドラはマオウ科に属し、昔から関節炎や喘息の症状の改善目的で使われてきた経緯があり、神農本草経やバラモン教聖典といったものにも記されています。エフェドラにはエフェドリンと呼ばれるアルカロイドが含有されていて、これが有効成分になっています。主に、気管支を拡張させたり、神経を興奮させる働きがあると考えられています。また、抗炎症や鎮咳、発汗作用など様々な働きがあると言われています。更に食欲を減退させたり、体の脂肪代謝を高めるなど、減量に対して有効だとするエフェドラの報告例も存在します。アメリカでは、運動能力を高める目的や減量目的などで一般的に普及しており、そのため副作用などで、不整脈や突然の心臓発作などの症状が現れたとの例もあります。日本においては、このエフェドラを医薬品として取り扱っており、その管理も厳重に行われています。

えふぇどら/ハーブで期待される効能・効果

気管支拡張、交感神経興奮、中枢神経興奮、鎮咳、発汗、去痰作用など。通常、喘息や気管支炎といった症状の改善目的で利用されています。使用を控えるケースでは、甲状腺機能亢進症や高血圧、脳血流障害、褐色細胞腫、緑内障、不安症、前立腺肥大症からくる排尿困難といった症状を患っている方となります。副作用では、吐き気や頭痛、過敏症や不眠症、頻脈や排尿困難といった症状が現れることもあります。えふぇどらに含有される成分では、タンニン類やフラボノイド類、及び、ソイドエフェドリンやエフェドリンといったアルカロイドなどがあります。