バードックの概要
バードックはキク科に属し、日本ではいわゆる牛蒡(ごぼう)のことを言います。昔から欧米では、皮膚病であるニキビや蕁麻疹、腫れ物や湿疹、及び通風といった症状に適用されてきて、外用、内用ともに、代謝性の異常に対して、血液浄化を目的に利用されてきた経緯があります。また、利尿、利胆、緩下といった用途にも使われております。原産地をヨーロッパとするバードックは、日本では野菜として広く知られていますが、欧米では、メディカルハーブとしてのみ使われています。バードックの根部分には強壮もあると言われていますが、これは苦味配糖体アルクティインと呼ばれるリグナン類やイヌリンを含むためです。他にも血糖降下や細胞増殖抑制作用、抗変異原性といった働きが報告されており、昔から欧米では、植物腫瘍学や悪液質といった領域で用いられてきました。ドイツでは育毛目的で、頭部に根から抽出した液をローションにしてマッサージしたりします。また欧米では、ダンディライオンやネトルとバードックを用いて、ビールを作る慣習があります。
バードック/牛蒡/ハーブで期待される効能・効果
解毒、抗菌、浄血作用など。主にリウマチや皮膚炎、高血糖、便秘、腫れ物といった症状に対して、その改善目的で利用されています。使用を控えるケースは、知られていません。また副作用も特に知られていません。バードックに含有される成分では、含硫アセチレン化合物、ポリアセチレン類、フィトステロール、イヌリン、粘液質、精油、そしてアルクティインといった苦味配糖体などがあります。